2014/11/28 (金)
28日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比211円35銭(1.23%)高の1万7459円85銭と、14日以来、半月ぶりの高値となった。東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発し、年初来高値を更新。前日比18.44ポイント(1.32%)高の1410.34となり、6年半ぶりの高値となった。東証1部の売買代金は概算で2兆2815億円。売買高は23億2909万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1390となり、全体の4分の3を占めた。値下がりは345、変わらずは104だった。
28日の中国本土株式市場で上海総合指数は7営業日続伸。終値は前日比1.99%高の2682.84ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7002億2000万元と7000億元の大台を超え、商いは賑わった。上海総合指数は小安く始まった後、序盤は前日終値を挟んでもみ合ったが前引け間際に上げ幅を拡大。後場に入るとプラス圏で堅調に推移した。金融当局の追加緩和に対する期待が引き続き相場を支えた。指数は結局、2011年8月4日以来、約3年4カ月ぶりの高値を付けた。セクター別では、銀行、不動産のほか、原油安で恩恵を受けるとみられる銘柄などが買われた。半面、保険や証券の一角が売られた。上海B株指数は0.35%安の277.48ポイントと8営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.28%高の989.36ポイントと反発した。
2014/11/27 (木)
27日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前日比135円08銭(0.78%)安い1万7248円50銭だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、前日比14.50ポイント(1.03%)安の1391.90だった。東証1部の売買代金は概算で2兆1444億円。前場は売買代金が1兆円を割り込み商いが低調だったが、後場に売買が膨らんだ。売買高は20億5701万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1309、値上がり銘柄数は414、変わらずは113だった。業種別TOPIXは前日比横ばいとなった海運業以外の32業種で下げた。
27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日続伸。終値は前日比1.00%高の2630.49ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6095億7800万元と6000億元の大台を超え、商いは賑わった。上海総合指数は高く始まった後、ほぼ終日プラス圏でもみ合う展開とった。金融当局が前週末の利下げ発表に続き、今週は定例オペを通じて2週連続で資金供給したことで、金融緩和ムードが広がり、相場を支えた。また、国家発展改革委員会が成長率確保に向けて、ネットワーク整備、環境保護、クリーンエネルギーなど7分野の重点プロジェクトの確実な実施を通達したことも買い安心感につながった。きょう午前に発表の10月工業企業利益はマイナス成長に転じたものの、相場への影響は限られた。指数は結局、引け間際に上げ幅を拡大し、この日の高値圏で終えた。上海B株指数は0.25%高の278.46ポイントと7営業日続伸、深センB株指数は0.25%安の986.60ポイントと反落した。
2014/11/26 (水)
26日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに小幅反落した。終値は前日比24円04銭(0.14%)安い1万7383円58銭だった。東証株価指数(TOPIX)も6営業日ぶりに反落し、前日比2.75ポイント(0.20%)安の1406.40で引けた。東証1部の売買代金は概算で2兆2994億円。売買高は22億1184万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は824、値上がりは857、変わらずは152だった。業種別TOPIXでは鉱業や不動産業の下げが目立った。
26日の中国本土株式市場で上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比1.43%高の2604.35ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5663億5300万元。上海総合指数は終日、プラス圏で堅調に推移した。中国人民銀行(中央銀行)が先週末に発表した利下げが引き続き好感されたほか、追加緩和期待から金融銘柄が買われた。指数は結局、2011年8月26日以来、約3年3カ月ぶりに心理的節目の2600ポイントを回復して取引を終えた。上海B株指数は0.06%高の277.76ポイントと6営業日続伸、深センB株指数は0.40%高の989.11ポイントと4営業日続伸した。
2014/11/25 (火)
25日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前週末比50円11銭(0.29%)高の1万7407円62銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸。8.97ポイント(0.64%)高の1409.15で終え、2008年6月18日以来、約6年5カ月ぶりの高値をつけた。東証1部の売買代金は概算で2兆8860億円。売買高は27億1696万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1090と、全体の6割近くを占めた。値下がりは624、変わらずは121銘柄だった。
25日の中国本土株式市場で上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比1.37%高の2567.60ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5242億3200万元。上海総合指数は小幅に反落して始まったものの、プラス圏に切り返す展開。次第に上げ幅を広げ、本日の高値圏で引けた。前日終値は2011年9月1日以来3年3カ月ぶりの高値だっただけに、序盤は利益確定売りが先行したが、中国人民銀行(中央銀行)による利下げを好感する買いが指数を押し上げた。人民銀が本日の定例オペでレポ金利を引き下げたことも、投資家心理を支えた。終値は2011年8月29日以来の高水準となり、連日で年初来高値を更新した。セクター別では、非鉄金属、電子・IT、運輸・物流、建設が買われている。政策のネット金融や上海ディズニーランドの関連銘柄の上昇が目立つ。一方で証券が反落した。上海B株指数は2.63%高の277.59ポイントと5営業日続伸、深センB株指数は0.74%高の985.13ポイントと3営業日続伸した。
2014/11/24 (月)
24日の東京株式市場は「勤労感謝の日」で休場です。
24日の中国本土株式市場で上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比1.85%高の2532.88ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5749億7100万元。上海総合指数は続伸して寄り付いた後、上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)が約2年4カ月ぶりとなる予想外の利下げを決めたことを好感し、終日プラス圏で堅調に推移した。指数は大台の2500ポイントを回復。セクター別では、利下げの実施に加え、政策支援の思惑から万科企業(000002)、保利房地産集団(600048)など不動産株が高い。証券、保険などの上げも目立つ。半面、人民銀が利下げと同時に金融機関が設定できる預金金利の上限を拡大し、事実上の「非対称利下げ」となったことを受け、利ざや縮小への懸念から銀行株の一角が安い。上海B株指数は1.58%高の270.48ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は1.09%高の977.91ポイントと続伸した。
2014/11/21 (金)
21日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比56円65銭(0.33%)高の1万7357円51銭で、1週間ぶりの高値だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、前日比2.54ポイント(0.18%)高の1400.18だった。ともに、14日に付けた年初来高値を取引時間中に上回る場面があった。東証1部の売買代金は概算で2兆4958億円だった。売買高は25億1705万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1047、値下がり銘柄数は640、変わらずは147だった。
21日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前日比1.39%高の2486.79ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3656億1400万元。上海総合指数は横ばいで寄り付いた後、序盤は前日終値を挟んでもみ合ったが、前引け間際に上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)が短期流動性オペ(SLO)を通じて金融市場に500億元の資金を供給すると伝わり、市場心理の改善につながった。指数は後場に入っても堅調に推移し、結局、この日の高値圏で取引を終えた。セクター別では、金融や農業機械関連などを中心に幅広く買われた。上海B株指数は0.84%高の266.26ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.58%高の967.36ポイントと5営業日ぶりに反発した。
2014/11/20 (木)
20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら反発し、前日比12円11銭(0.07%)高の1万7300円86銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、1.10ポイント(0.08%)高の1397.64で終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆2439億円と、11月10日以来、8営業日ぶりに2兆5000億円を割った。売買高は24億5324万株。東証1部の値上がり銘柄数は788、値下がりは883と拮抗した。変わらずは163銘柄だった。
20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.07%高の2452.66ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2916億4000万元と3000億元の大台に届かず、商いは振るわなかった。上海総合指数は、安く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合う方向感に欠ける展開となった。午前発表のHSBC算出の中国11月製造業PMI速報値が予想を下振れたことが相場の重しになった半面、前日まで5営業日続落した後とあって、リバウンド狙いの買いが相場を支えた。指数は結局、かろうじてプラスを守って終えた。セクター別では証券、保険が買われた一方、通信、非鉄金属などが売られた。上海B株指数は0.17%高の264.05ポイントと続伸、深センB株指数は0.26%安の961.78ポイントと4営業日続落した。
2014/11/19 (水)
19日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前日比55円31銭(0.32%)安い1万7288円75銭だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸。同1.66ポイント(0.12%)高の1396.54だった。東証1部の売買代金は概算で2兆5939億円で、売買高は27億6657万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の55%にあたる1010、値上がりは689、変わらずは135だった。
19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。終値は前日比0.22%安の2450.99ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3226億900万元。上海総合指数はほぼ終日、マイナス圏で推移した。前日まで4営業日続落した後とあって、買い戻す動きも広がり、一時プラス圏に浮上する場面もみられたものの、勢いは続かなかった。香港との株式相互取引「滬港通」の低調を受けて失望感が広がったほか、前日発表された主要70都市の住宅価格統計を受けて不動産市況の低迷が改めて意識され、景気減速懸念が相場の重しとなった。また、HSBC算出の11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値発表をあすに控え、様子見ムードも広がった。上海B株指数は0.25%高の263.59ポイントと反発、深センB株指数は0.17%安の964.33ポイントと3営業日続落した。
2014/11/18 (火)
18日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発した。終値は前日比370円26銭(2.18%)高い1万7344円06銭と、2営業日ぶりに1万7000円台を回復。東証株価指数(TOPIX)も、2%超高い大幅高となり、前日の大幅下落分の8割を戻した。東証1部の売買代金は概算で2兆5331億円。売買高は25億6268万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1675と9割超。大引けにかけて値上がり銘柄が膨らんだ。値下がり銘柄数は121、変わらずは38だった。
18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比0.71%安の2456.37ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3150億1500万元。上海総合指数は小動きでスタート。次第に売りに押され、後場に一段安となった。午前に発表された中国主要70都市の10月の住宅価格統計で、前月比で上昇した都市が2カ月連続でゼロとなり、不動産不況の低迷があらためて意識された。前日始まった香港市場との相互株式取引「滬港通」で、香港から上海への注文が初日と比べ低調だったことも投資家心理を冷やしたもよう。大引け時点で上海A株への1日の投資限度額(130億元)まで81億5500万元を残しており、62%が使われなかった。指数は結局、7日以来7営業ぶりの安値で引けた。セクター別では、金融、鉄鋼、酒造、エネルギー資源が売られた半面、港湾・海運や農業、電子・ITが買われた。上海B株指数は0.11%安の262.94ポイントと反落。深センB株指数は0.21%安の965.96ポイントと続落した。
2014/11/17 (月)
17日の東京株式市場で、日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反落した。前週末比517円03銭(2.96%)安の1万6973円80銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反落し、同34.28ポイント(2.45%)安の1366.13で終えた。どちらも10日以来の安値だった。東証1部の売買代金は概算で2兆8601億円。売買高は28億8971万枚だった。東証1部の値下がり銘柄数は1682と全体の9割を超え、約1カ月ぶりの多さだった。値上がり銘柄数は110、変わらずは42だった。
17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.19%安の2474.01ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3501億5200万元。上海総合指数は、上海と香港の株式相互取引「滬港通」の開始を受け、心理的節目の2500ポイント台に乗せてスタート。直後に下落に転じると前週末終値付近でもみ合いに。中盤には再び高くなり節目に近づく場面も見られた。ただ、指数が3年ぶり高値水準にあることから、急ピッチな上昇に対する警戒感は根強く、終盤にかけて上げ幅を縮めると、結局マイナス圏に沈んで終えた。上海B株指数は0.99%高の263.21ポイントと反発、深センB株指数は0.19%安の967.96ポイントと反落した。
2014/11/14 (金)
14日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸した。終値は前日比98円04銭(0.56%)高い1万7490円83銭で、4日連続で年初来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)も年初来高値を連日で更新。前日比10.90ポイント(0.78%)高の1400.41と、約6年5カ月ぶりの高値で引けた。東証1部の売買代金は概算で3兆3038億円と、5日以来となる7営業日ぶりの高水準だった。売買高は29億5471万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の6割にあたる1148、値下がりは556、変わらずは130だった。業種別TOPIXは全33業種中、「石油石炭製品」以外の32業種が上げた。「不動産業」や「金属製品」の上昇率が大きかった。
14日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落。終値は前日比0.27%安の2478.82ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3391億4500万元。上海総合指数は続落スタート後、終日マイナス圏で軟調に推移した。中国証券監督管理委員会(CSRC)が13日に11社の新規株式公開(IPO)を承認したと伝わり、株式需給の悪化懸念が高まった。李克強首相が、2015年の中国経済について「下振れ圧力は残る」とコメントしたことも相場の重しとなった。ただ、上海・香港両株式市場の相互注文取り次ぎ「滬港通」の開始を17日に控え資金流入期待も強く、下値を売り込む動きは限定的だった。上海B株指数は0.33%安の260.63ポイントと続落、深センB株指数は0.04%高の969.84ポイントと反発した。
2014/11/13 (木)
13日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。前日比195円74銭(1.14%)高の1万7392円79銭で終え、3日連続で年初来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、12.46ポイント(0.90%)高の1389.51で終えた。両指数はともに連日で年初来高値を更新した。東証1部の売買代金は概算で2兆5665億円。売買高は24億6788万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1297と、全体の7割強を占めた。値下がりは433、変わらずは103銘柄だった。
13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.36%安の2485.61ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4515億6300万元。上海総合指数は、前日終値を挟んでもみ合う方向感に欠ける展開となった。序盤には一時、3年ぶり高値水準の2500ポイント台に乗せる場面も見られたが、勢いは続かなかった。急ピッチな上昇に対する警戒感に加え、午後に発表された鉱工業生産など10月経済指標がいずれも市場予想を下回ったことも、相場の重しになった。上海B株指数は0.40%安の261.49ポイント、深センB株指数は0.14%安の969.41ポイントとともに反落した。
2014/11/12 (水)
12日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比72円94銭(0.43%)高の1万7197円05銭で、2日連続で年初来高値を更新した。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、前日比1.84ポイント(0.13%)高の1377.05だった。ともに連日で年初来高値を更新した。東証1部の売買代金は概算で3兆2703億円となった。売買高は31億2037万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は555、値下がり銘柄数は1190、変わらずは88だった。
12日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発。終値は前日比1.00%高の2494.48ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3750億8600万元。上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったものの、プラス圏に浮上すると、大引けにかけて上げ幅を拡大し、10日につけた年初来高値を更新して取引を終えた。香港市場との相互取引「滬港通」の17日開始にあわせて香港当局が人民元の両替制限を撤廃すると発表したことを受け、資金流入が後押しされるとの見方も広がった。セクター別では、上海自由貿易区、証券、バイオ燃料、鉄道インフラを中心に幅広く買われた。上海B株指数は1.17%高の262.53ポイント、深センB株指数は0.86%高の970.80ポイントとともに反発した。
2014/11/11 (火)
11日の東京株式市場で日経平均株価は急反発した。前日比343円58銭(2.05%)高の1万7124円11銭で取引を終え、7年1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。東証株価指数(TOPIX)は同15.10ポイント(1.11%)高の1375.21で終えた。6年5カ月ぶりの高値だった。東証1部の売買代金は概算で2兆5474億円。売買高は24億1255万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1139で6割を超えた。値下がりは573、変わらずは121だった。
11日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落。終値は前日比0.16%安の2469.67ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5747億2800万元と、5000億元の大台を大きく超えた。上海総合指数は続伸して始まったものの、後場に軟調に転じた。前日終値は2011年11月15日以来ほぼ3年ぶりの高値を付けただけに、次第に利益を確定する売りに押された。13日の10月の主要経済統計の発表を前に買いを控える投資家もいたもよう。もっとも、前場はおおむね高く推移した。香港市場との相互取引「滬港通」の17日開始が決まったことで、海外資金の流入を見込む買いが入った。一時は心理的節目の2500ポイントを取引時間中としては2011年11月16日以来約3年ぶりに回復した。セクター別では電子部品や機械、小売りなど幅広く売られたが、金融が買われ、一定の下支えとなった。上海B株指数は0.88%安の259.50ポイントと反落。深センB株指数は1.15%安の962.54ポイントと3営業日ぶりに反落した。
2014/11/10 (月)
10日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前週末比99円85銭(0.59%)安い1万6780円53銭だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、前週末比3.56ポイント(0.26%)安の1360.11だった。東証1部の売買代金は概算で2兆516億円。10月28日の1兆6956億円以来、8営業日ぶりの低い水準だった。売買高は20億5387万株。東証1部の値下がり銘柄数は781、値上がり銘柄数は939と、値上がり銘柄数が上回った。変わらずは113だった。
10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反発。終値は前営業日比2.30%高の2473.67ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4357億7200万元。上海総合指数は、反発して始まると次第に上げ幅を広げる展開。当局がきょう朝方、上海と香港の両株式市場が相互に注文を取り次ぐ「滬港通(上海−香港ストック・コネクト)」を今月17日に開始すると発表したほか、習近平・国家主席がアジア7カ国との首脳会議でアジアのインフラ建設に400億米ドルを拠出する方針を表明したことなどを受けて、市場心理が改善した。セクター別では、証券、建設、素材関連を中心に幅広く買われた。上海B株指数は0.61%高の261.81ポイントと5営業日ぶりに反発、深センB株指数は1.82%高の973.69ポイントと続伸した。
2014/11/ 7 (金)
7日の東京株式市場で、日経平均株価は反発し、前日比87円90銭(0.52%)高の1万6880円38銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)も反発し、同7.32ポイント(0.54%)高の1363.67で終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆4764億円。売買高は24億8834万株だった。どちらも日銀が追加金融緩和を決めた10月31日以降で最も少ない。東証1部の値上がり銘柄数は1111で全体の6割を超えた。値下がりは617、変わらずは105だった。
7日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落。終値は前日比0.32%安の2418.17ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4666億7500万元。上海総合指数は小高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。上海・香港の両証券取引所の相互注文取り次ぎ制度「滬港通(上海−香港ストック・コネクト)」が早期に開始されるとの見方が強まり、資金流入期待が高まった。中国人民銀行(中央銀行)の流動性供給が明らかになったことも買い安心感につながった。ただ、指数は後場に2012年3月以来、約2年8カ月ぶりの高値を付けた後は利益確定売りが広がり、結局、マイナス圏で取引を終えた。セクター別では、鉄道インフラ関連、石炭などが売られた一方、証券、保険、航空が買われた。上海B株指数は0.33%安の260.21ポイントと4日続落、深センB株指数は0.21%高の956.27ポイントと4日ぶりに反発した。
2014/11/ 6 (木)
6日の東京株式市場で日経平均株価は6日ぶりに反落した。終値は前日比144円84銭(0.86%)安の1万6792円48銭だった。東証株価指数(TOPIX)も6日ぶりに反落し、前日比15.41ポイント(1.12%)安の1356.35だった。東証1部の売買代金は概算で3兆2452億円だった。売買高は31億8648万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は345、変わらずは70だった。
6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら続伸。終値は前日比0.27%高の2425.86ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3550億600万元と前日から250億元余り減った。上海総合指数は積極的な買い材料に乏しいなか、方向感を欠く展開となった。高く始まったもののほどなくマイナス圏に沈むと、中盤には一時、心理的節目の2400ポイント付近まで下げる場面も見られた。ただ、後場に入ると買い戻す動きが強まり下げ幅を縮小。終盤には再びプラス圏に浮上して取引を終えた。セクター別では、鉄道建設、海運、自動車、非鉄金属などが買われる一方、証券、不動産、エネルギー資源などが売られた。上海B株指数は0.26%安の261.09ポイント、深センB株指数は1.42%安の954.31ポイントとともに3日続落した。
2014/11/ 5 (水)
5日の東京株式市場で日経平均株価は5日続伸した。前日比74円85銭(0.44%)高の1万6937円32銭で終え、2007年10月18日以来、約7年ぶりの高値をつけた。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸。3.11ポイント(0.23%)高の1371.76で終え、年初来高値をつけた。東証1部の売買代金は概算で3兆5458億円、売買高は34億5715万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1069と、全体の6割に迫った。値下がりは652、変わらずは112銘柄だった。
5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比0.47%安の2419.25ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3800億1800万元。上海総合指数は小高く始まったものの、その後はマイナス圏で軟調に推移した。前日まで6営業日続伸し、約1年9か月ぶりの高値をつけた後とあって、利益確定の売りが広がって相場の重しとなった。ただ、改革の進展などを期待した買いも広がり、下値は限定的だった。セクター別では、石油・石炭、産金、鉄道インフラ、航空などが売られた半面、証券、保険、シェールガス、バイオ燃料などが買われた。上海B株指数は0.67%安の261.76ポイント、深センB株指数は0.18%安の968.08ポイントとともに続落した。
2014/11/ 4 (火)
4日の東京株式市場で日経平均株価は連日で大幅高となり、4日続伸した。終値は前週末に比べ448円71銭(2.73%)高い1万6862円47銭で、2007年11月1日以来、約7年ぶりの高値。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、同様に約1カ月ぶりに年初来高値を更新した。終値は35.01ポイント(2.63%)高の1368.65で、約6年4カ月ぶりの高値になった。東証1部の売買代金は概算で5兆4304億円。日経平均が急落した13年5月23日以来、約1年5カ月ぶりの高水準。売買高は52億898万株と、13年5月24日以来の多さだった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の65%にあたる1198、値下がりは563、変わらずは72だった。
4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら6業日続伸。終値は前日比0.03%高の2430.68ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4258億1500万元。上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向性を欠く展開に終始した。前日は昨年2月8日以来約1年9カ月ぶりの高値で引けただけに、利益を確定する売りが先行したが、中央企業(中央企業管轄の国営企業)の改革など政策支援の恩恵が見込めるセクターに買いが入り、相場を支えた。結局、4日連続で終値ベースの年初来高値を更新した。セクター別では、建設や機械、石炭、電力が買われた半面、酒造、医薬、小売り、自動車が売られた。上海B株指数は0.42%安の263.51ポイントと6営業日ぶりに反落。深センB株指数1.47%安の969.83ポイントと8営業日ぶりに反落した。
2014/11/ 3 (月)
3日の東京株式市場は「文化の日」で休場です。
3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比0.41%高の2430.03ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4224億3200万元。上海総合指数はほぼ終日、プラス圏で推移した。前週末の欧米株高や日銀の追加緩和決定が好感された。中国物流採購聯合会が1日発表した2014年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8となり、5カ月ぶりの低水準をつけたものの、金融緩和の余地が拡大したとの見方が広がり、買いにつながった。ただ、指数のここ最近の急ピッチな上昇を受けて利益確定の売りも広がり、相場の重しとなった。セクター別では、航空、物流、鉄鋼、セメントなどが買われた半面、保険、銀行、証券などが売られた。上海B株指数は0.98%高の264.62ポイントと5営業日続伸、深センB株指数は0.65%高の984.31ポイントと7営業日続伸した。